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古代ギリシャ アッティカ地方アテネ テトラ・ドラクマ銀貨 VF

 

古代ギリシャ アッティカ地方アテネ
テトラ・ドラクマ銀貨 VF(発行期間449-413BC)

直径:約20mm 重量:約17g

アテネの奥地のアウレア山からガッツリと銀が産出して、山とコインが生まれた。

これらは地中海貿易の主要な通貨となり、アテネは、その経済力を持ってギリシャの中で不動の地位を築く。
テトラ・ドラクマのテトラとはギリシャ語で4のことである。

よく日本の防波堤で使っているやつはテトラポッドだが、4つ足という意味だ。したがってテトラ・ドラクマは4ドラクマとなる。当時労働者の日当が1ドラクマで、ちょうど一家4人の1日分の生活費というから今の1万円くらいだろう。

表面のヘルメット姿はアテナ守護神。彫りの深い完璧なギリシャ人の横顔だ。

裏面には丸ーいお目目のキュートなフクロウが描かれている。西洋では、フクロウが智の神様だ。

オリーヴの葉とフクロウの間を見逃してはならない、ちっちゃな三日月がある。AOE(アテネの意味)のアルファベットが三つ打たれたことにより、全体としてのバランスが保たれている。

テトラ・ドラクマは鋳造金型が複数あって、それ次第で、フクロウの胸の膨らみ、首の傾きなどが微妙に違ってくる。その違いも楽しいが、愛好家同士では少しの違いで、高額取引されているアイテムがあるのだ。

テトラ・ドラクマのほとんどは、後の征服者の手によって使用不可とするべく斧状の道具で無残な打刻傷を入れられているが、今回の蔵出しコインは免れている。捜してみるがいい。めったに出ない貴重な一品だ。

またフクロウちゃんの胸は豊かで福々しい。縁起もののフクロウがかわいらしく、女性には大人気、ペンダントを作る女性もいる。

打刻傷のあるものは通常5万円以下だが、ないものはとうぜん高く、状態によっては40万円くらいのものもある。

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Posted on 2012-10-24 | Posted in 最新情報 | Comments Closed

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